
「外壁塗装をしたいけど、費用が高いから悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか。
お金がかかる理由で外壁塗装を放置していると、劣化がどんどん進む上、最終的には基礎部分まで腐敗し外壁塗装では済まない事態になるかもしれません。そうなると、費用は外壁塗装の倍以上かかってしまいます。
工事費用の10~15%にはなりますが、自治体から助成金を出してもらうことによってかなりの負担軽減になるはずです。また、助成金は返さなくても良いお金ですから、知らないと損をしてします。
自治体から助成金を受け取るための詳細や注意点をご紹介しますので、参考にしてみてください。
外壁塗装やリフォームの際に受けられる助成金(補助金)制度とは
決して安くはない外壁塗装の費用を自治体からの助成金で、負担を軽くすることが可能です。しかし、自治体ごとに制度や内容は異なります。そもそも助成金対象ではない自治体もあります。
助成金を受けるための条件や対象地域などをまず知っておきましょう!
東京都や大阪市など自治体で導入している助成金例
実際に助成金(補助金)制度を設けている自治体をいくつか挙げておきます。一部になりますので必ずご自身で確認しておきましょう。詳細は以下の通りです。
自治体 | 補助率 | 助成金上限 | 内容詳細 |
東京都墨田区 | 工事費の10% | 上限15万円 | 新築は対象外 |
大阪府堺市 | 工事費の3分の2 | 上限30万円 | 市の補助を受けた耐震改修工事と同時に実施 |
埼玉県川口市 | 工事費の5% | 上限10万円 | 川口市内に本社を有する事業者で工事を行う |
神奈川県座間市 | 一律 | 5万円 | 工事費が10万円以上 |
兵庫県明石市 | 工事費の10% | 上限10万円 | 工事費が20万円以上 |
北海道札幌市 | 工事費の10% | 上限50万円 | 工事費が30万円以上 |
広島県府中町 | 工事費の23% | 上限30万円 | 子育て世帯の支援(中3までの同居親族か妊婦がいる世帯) |
愛媛県松山市 | 工事費の10% | 上限30万円 | 工事費が50万円以上 |
福岡県直方市 | 工事費の10% | 上限10万円 | 工事費10万円以上 |
ほんの一部の助成金対象の自治体に関する詳細内容になります。すべて支援分類が省エネルギー化になりますので「遮熱効果のある塗料を使った外壁塗装」が前提です!
外壁塗装やリフォームの助成金を受けられる自治体一覧
【北海道・東北地域】
北海道 | 函館市,釧路市,帯広市,札幌市,夕張市,網走市,芦別市,赤平市,名寄市,三笠市,砂川市,歌志内市,富良野市,北広島市 |
青森県 | 八戸市,三沢市,つがる市,平内町,外ヶ浜町,深浦町,西目屋村,七戸町,六ケ所村,田子町,南部町 |
岩手県 | 一関市,釜石市,奥州市,金ケ崎町,住田町,岩泉町,普代村,九戸村,一戸村 |
宮城県 | 塩竈市,栗原市,大崎市,丸森町,山元町,大郷市,色麻町 |
秋田県 | 秋田市,能代市,横手市,大館市,鹿角市,由利本荘市,潟上市,大仙市,北秋田市,にかほ市,仙北市,小坂町,上小阿仁村,藤里町,三種町,八峰町,五城目町,八郎潟町,美郷町,羽後町 |
山形県 | 山形市,米沢市,鶴岡市,酒田市,新庄市,寒河江市,上山市,村山市,長井市,天童市,東根市,尾花沢市,南陽市,山辺町,中山町,河北町,西川町,大江町,大石田町,金山町,最上町,舟形町,真室川町,大蔵村,鮭川村,戸沢村,高畠町,川西町,小国町,飯豊町,三川町,庄内町,遊佐町 |
福島県 | 会津若松市,いわき市,白河市,喜多方市,二本松市,大玉村,南会津町,柳津町,棚倉町,塙町 |
【関東地方】
東京都 | 渋谷区,目黒区,大田区,北区,八王子市,東村山市,日の出町,墨田区,品川区,葛飾区,足立区,武蔵村山市,羽村市 |
埼玉県 | 川越市,川口市,飯能市,加須市,東松山市,羽生市,鴻巣市,上尾市,蕨市,朝霞市,北本市,八潮市,富士見市,幸手市,毛呂山町,越生町,川島町,吉見町,鳩山町,横瀬町,皆野町,長瀞町,小鹿野町,神川町,寄居町 |
千葉県 | 市川市,我孫子市,君津市,袖ケ浦市,富里市,酒々井町,多古町 |
神奈川県 | 座間市,三浦市,葉山町,湯河原町,寒川町,清川村 |
茨城県 | 水戸市,日立市,土浦市,結城市,下妻市,常陸大宮市,高萩市,笠間市,取手市,つくば市,常陸大宮市,那珂市,筑西市,坂東市,稲敷市,かすみがうら市,桜川市,小美玉市,茨城町,大洗町,城里町,大子町,三浦村,利根町 |
群馬県 | 高崎市,桐生市,館林市,渋川市,安中市,みどり市,吉岡町,下仁田町,嬬恋村,東吾妻町,川場村,昭和村,板倉町,明和町,千代田町,大泉町,邑楽町 |
栃木県 | 宇都宮市,鹿沼市,那須烏山市,市貝町,塩谷町,足利市,小山市,真岡市,大田原市,壬生町 |
【北陸・中部地方】
新潟県 | 新潟市,長岡市,柏崎市,新発田市,小千谷市,十日町市,村上市,燕市,妙高市,五泉市,上越市,阿賀野市,佐渡市,魚沼市,南魚沼市,胎内市,聖籠町,弥彦村,出雲崎町,関川村 |
富山県 | 富山市,黒部市,砺波市,小矢部市,南砺市,射水市,上市町,立山町,入善町,朝日町 |
石川県 | 小松市,珠洲市,羽咋市,加賀市,かほく市,白山市,川北町,津幡町,志賀町,能登町 |
福井県 | 福井市,敦賀市,小浜市,大野市,勝山市,鯖江市,あわら市,越前市,坂井市,永平寺町,南越前町,越前町,おおい町,若狭町 |
山梨県 | 山梨市,都留市,上野原市,南部町,富士河口湖町 |
長野県 | 茅野市,小海町,北相木村,青木村,長和町,富士見町,辰野町,飯島町,南箕輪村,宮田村,松川町,阿南町,阿智村,下條村,売木村,天龍村,豊丘村,大桑村,木曽町,朝日村,木島平村,信濃町,栄村 |
岐阜県 | 岐阜市,大垣市,高山市,多治見市,美濃市,瑞浪市,土岐市,飛騨市,下呂市,美濃加茂市,本巣市,垂井町 |
静岡県 | 浜松市,沼津市,三島市,磐田市,焼津市,藤枝市,裾野市,御前崎市,伊豆の国市,牧之原市,河津市,南伊豆町,松崎町,川根本町 |
愛知県 | 豊川市,犬山市,新城市,扶桑町,東栄町,豊根村 |
【近畿地方】
三重県 | 四日市市,伊勢市,松阪市,鈴鹿市,名張市,志摩市,玉城町+県自体にも制度あり |
滋賀県 | 大津市,彦根市,長浜市,守山市,栗東市,甲賀市,高島市,東近江市,米原市,竜王町,愛荘町,甲良町,多賀町 |
京都府 | 京都市,舞鶴市,城陽市,京丹波町,宮津市,亀岡市,南丹市,宇治市,久御山町,笠置町,南山城村 |
大阪府 | 大阪市,枚方市,高槻市,堺市,茨木市,八尾市,泉佐野市,大東市,交野市,摂津市,忠岡町 |
兵庫県 | 明石市,西宮市,宝塚市,多可町,稲美町,神河町,香美町,新温泉町 |
奈良県 | 橿原市,斑鳩町,御杖村,王寺町,広陵町,河合町,下北山村,川上村 |
和歌山県 | 和歌山市,有田市,紀美野町,広川町+県自体にも制度あり(一部除く全域) |
【中国地方】
鳥取県 | 鳥取市,岩美町,湯梨浜町,大山町 |
岡山県 | 笠岡市,井原市,高梁市,備前市,和気町,矢掛町,鏡野町,吉備中央町 |
島根県 | 松江市,出雲市,益田市,大田市,雲南市,奥出雲町,飯南町,美郷町,津和野町 |
広島県 | 広島市,竹原市,尾道市,福山市,府中市,三次市,庄原市,大竹市,東広島市,安芸高田市,江田島市,府中町,安芸太田町,北広島町,大崎上島町,世羅町,神石高原町 |
山口県 | 下関市,宇部市,山口市,萩市,防府市,長門市,美祢市,山陽小野田市,田布施町,平生町,阿武町 |
【四国地方】
徳島県 | 徳島市,鳴門市,美馬市,勝浦町,佐那河内村,石井町,北島町,上板町,つるぎ町 |
香川県 | 坂出市,善通寺市,さぬき市,東かがわ市,三豊市,綾川町,琴平町 |
愛媛県 | 松山市,宇和島市,八幡浜市,四国中央市,久万高原町,砥部町,愛南町 |
高知県 | 室戸市,安芸市,宿毛市,四万十市,香美市,奈半利町,田野町,安田町,本山町,土佐町,中土佐町,四万十町 |
【九州・沖縄地方】
福岡県 | 直方市,飯塚市,田川市,八女市,筑紫野市,宮若市,那珂川市,桂川町,大刀洗町,大木町,福智町 |
大分県 | 大分市,別府市,日田市,佐伯市,臼杵市,津久見市,豊後高田市,杵築市,宇佐市,豊後大野市,国東市,姫島村,日出町,九重町,玖珠町 |
佐賀県 | 多久市,鹿島市,小城市,神埼市,みやき町,大町町,白石町,太良町 |
長崎県 | 佐世保市,諫早市,大村市,島原市,松浦市,対馬市,五島市,西海市,雲仙市,南島原市,長与町,時津町,川棚町,波佐見町,小値賀町,佐々町,新上五島町 |
熊本県 | 人吉市,荒尾市,玉名市,山鹿市,宇土市,上天草市,宇城市,天草市,南関町,長洲町,南小国町,小国町,産山村,山都町,氷川町,錦町,湯前町,水上村,山江村,球磨村,あさぎり町,苓北町 |
宮崎県 | 小林市,日向市,串間市,高原町,国富町,綾町,都農町,高千穂町 |
鹿児島県 | 鹿児島市,鹿屋市,阿久根市,出水市,西之表市,垂水市,薩摩川内市,日置市,曽於市,いちき串木野市,南さつま市,志布志市,姶良市,大崎町,肝付町,瀬戸内町,徳之島町 |
沖縄県 | 宜野湾市,糸満市,沖縄市,うるま市,宮古島市,嘉手納町,北谷町,西原町,与那原町,南風原町,八重瀬町 |
お住まいの自治体が助成金対象ではない場合
「住んでいる自治体が助成金対象外だった」「すでに期限が過ぎていた」という方におすすめの方法が「火災保険を活用する」ということです。
不思議に思われるかもしれませんが、火災保険を加入し適用条件が合えば、保険金で補うことができます!
- 落雷
- 暴風(台風)
- 雹(ひょう)
- 雪災
このような災害で外壁に損害があった場合の外壁塗装に、火災保険が適用される可能性があります。加入している保険を一度確認しておきましょう。加入していない方は何があるかわからないので加入しておくと安心ですよ。
ただし、劣化によるひび割れやコケやカビなどは、適用されないので注意しましょう!
自治体から助成金を受けるための6つの注意点
自治体から助成金を受けるための注意点①|必ず施工前に申請する
助成金を受けるためには忘れてはいけないのが「事前申請」をするということです。
流れ的には「申請→受理→施工」というスケジュールになりますので、必ず申請後受理をされてから着工するようにしましょう!見積もりを受ける際に、業者に助成金を活用する旨を先に伝えておくとようでしょう。
自治体から助成金を受けるための注意点②|税金滞納者は対象外
当然のことですが、補助金は税金からできているため、滞納している人は受けることはできません。
外壁塗装の助成金に限らずすべての補助金を受ける際に当てはまることですので、常識として市民税や年金など支払わなくてはいけないものはしっかりと納めておくのが鉄則です。
自治体から助成金を受けるための注意点③|使う塗料が限られる
支援分類が省エネルギー化のため、断熱や遮熱効果のある塗料を使う必要があります。断熱と遮熱はよく似ているようで特長が異なります。違いは以下の通りです。
- 断熱塗料・・・熱伝導を抑えてくれる塗料。熱だけではなく冷気の侵入も防いでくれる。
- 遮熱塗料・・・太陽光を反射してくれる塗料。
上記のように、遮熱塗料を使用すると冬の寒い時期の貴重な太陽熱も反射してしまうため、寒い地域には特に不向きと言えます。地域に限らず冬の寒さも凌ぐためにも、断熱塗料がおすすめです。
オリジナル塗料と謳っているものは実は断熱効果がなかったという事例もありますので、大手メーカーの塗料が安心でしょう。
自治体から助成金を受けるための注意点④|募集期間や締め切りがある
助成金には募集期間や締め切りを設けている自治体が多いです。いつ申請しても良いのではなく、予算があるため限度を超えてしまうと予定より早く締め切られてしまいます。
多くの自治体では、年度始めの4月から募集開始していますので、それに合わせて2~3月頃には業者と打ち合わせを始めるとスムーズに申請手続きが可能かと思いますよ。
自治体から助成金を受けるための注意点⑤|申請に時間がかかることがある
自治体によって異なりますが、施工前の申請受理に時間がかかることがあります。早ければ2,3日で済む地域もあれば、1ヶ月以上かかる自治体もあります。
これは申請を受けてから自治体が、申請者の建物の調査をする必要があるための期間の差です。人手やその時の申請の多さによって要する時間が変わってくるため、余裕のある段取りが必要です。
自治体から助成金を受けるための注意点⑥|支給まで時間がかかることがある
塗装の工事が完了したら、請求書を自治体に提出しますが、そこから口座に助成金が振り込まれるまでにタイムラグがあります。
通常提出から、2~3週間後に振り込まれる自治体が多いですが、1ヶ月以上時間がかかるところもあります。このことを把握しておけば不安になることもなくスケジュールを立てることができますね。
まとめ
外壁塗装は、100万円程度かかってしまいます。業者に値下げを要望すれば手抜きをされる可能性があるし、先延ばしにしていると劣化がどんどん進んでしまい悪循環です。
工事費用を抑えることばかり考えるのではなく、助成金を活用して負担を軽くする方法を選んだほうが結果的にスムーズに、そして良い仕上がりになるはずです。
外壁塗装を検討している方に欠かせない基礎知識や悪質業者に騙されたくない方法は「外壁塗装・補修の相談窓口|リフォームで失敗しない攻略マニュアル」をぜひご覧ください♪