即位礼正殿の儀

即位礼正殿の儀とは、新天皇陛下の御即位を国内外に宣明する儀式のことで、国民の方にご即位を披露して祝福を受けるためにパレードなどを行います。

 

ニュースでも何度も報じられている「即位」の際の「恩赦」のことについての誤解があるように思うのでここで取り上げておきます。

 

恩赦といえば、刑事罰などが無罪放免になったりすることをイメージされるかもしれませんが、実は違うのです。詳しくは解説していきます。

 

即位礼正殿の儀に際する恩赦の対象者について

 

重罪者や有罪者などに対して刑務所から出所しても良いですよ、というものではありません。

 

重罪犯罪などの懲役刑や禁固刑などの方は除いて、有罪判決を無効にする大赦や刑を軽くする減刑も実施することもありません。

 

恩赦の復権対象者は、医師などの国家資格を得られない方が対象で、選挙違反などで公民権停止の回復も対象となる見込みとのことです。

 

罰金刑が確定すると5年間は、医師などの国家資格を得ることが出来ません。

 

被害者の方への配慮などもあるため、間違っても重罪犯や有罪犯に対する恩赦ではなく、あくまでも国家試験を受けることが出来るようにするなどの対象者となるので安心して下さい。

 

ではそんな事、する意味あるの?と思うかもしれませんが、する意味はやはりあるのです。

 

大人の事情も多く含まれる部分かと思いますが、即位に際して新天皇がどのようなことをしたか?という事は、以後も語り継がれることでもあるので当然やらないわけには行かないのです。

 

政令恩赦と個別恩赦の特別基準恩赦が今回実施される予定

 

国家資格を受けられるようにする為の政令恩赦とは別に、今回は個別の事情を審査する個別恩赦の得月基準恩赦も実施する予定との情報が入っています。

 

特別基準恩赦とは、罰金刑確定から3年未満で政令恩赦の対象から外れている人に対して一定基準を持って復権対象とする審査があるとされているのです。

 

要するに、政令恩赦の対象から外れている人に対しても再度復権対象にするように審査します、ということです。

 

これらのことからも分かる通り、決して有罪者や重罪者を無罪放免にして出所させるというようなものではないので安心してください。

 

まとめ

 

恩赦などの風習は辞めたほうがいいという意見も多いようですが、恩赦によって医師になったりし多くの人が命を救われる日も来るわけで、結果的に天皇陛下に感謝する日は来るということでしょう。

 

恩赦制度に対して、行政が司法制度の判断を変えることになるので三権分立という観点からすると、大きな批判が出ているということなのです。

 

知っている方は当然のように知っていることですが、あまり日常生活で必要に迫られることがないのでこの場を借りて解説させていただきました。

 

知らない友人にもあなたの口で解説してあげてみてくださいね。